データの利用が益々拡大する見込み

医療制度に関する予備知識があれば、何かと便利です。
例えば、社会保障や納税に関する情報管理、公正な給付や負担にマイナンバー制度が導入されています。
今、計画中なのが、マイナンバーカードに健康保険証の機能が付与されることです。
また、マイナンバーとは異なる医療分野限定で使えるIDを発行する計画案もあり、患者データの共有や医学研究におけるデータ管理などに利用できる考えです。
これからは、在宅医療と地域包括ケアシステムの整備も進んでいくでしょうから、医療等IDによる情報連携は大きな役割を果たすのではないでしょうか。
簡単に言えば、患者はマイナンバーカードで受診し、病院はオンライン上で患者の医療保険資格を確認、診療情報をデータ化します。
救急病院は、病院や診療所における診療情報を利用して、治療に迅速対応でき、薬局は、過去の診療情報を確認し、適切な調剤や投薬を実施できます。
かかりつけ医は、診療履歴を常に把握するために役立ってますし、訪問看護ステーションでは、より質の高いケアを提供でき、患者同意のもと、研究所に情報提供すれば、活用して新しい治療法や新薬の研究に役立てられる仕組みです。